分断された世界に信頼のかけ橋
IC(Initiatives of Change)の前身はMoral Re-Armament(MRA)で、1938年に米国人牧師
フランク・ブックマン博士が英国で設立しました。
MRAとは、第二次大戦を前に各国が軍縮を唱えながら軍拡競争を行っていた時に、「真の平和には
Military Re-ArmamentではなくMoral and Spiritual Re-Armamentが必要である」との理念です。
キリスト教のブックマン牧師は、当初から渋沢栄一、インドのガンジー、中国の孫文、イスラム諸国
の指導者など様々な宗教や人種の人々と交流していました。
MRAは正直、純潔、無私、愛という「4つの絶対標準」というどの宗教にも通じる道徳の規準を唱え、
あらゆる社会的背景の人々が一緒に参加できる国際ネットワークを形成しました。
第二次大戦中もこのネットワークは維持され、大戦直後から様々な和解活動を開始しました。
スイス・コーのMRA会議場でドイツとフランスの和解を皮切りに、旧宗主国と植民地諸国、イスラエルとパレスチナ、カンボジア各派、経営者と労働者などの和解活動を行ってきました。
コーとは、レマン湖のほとりでジャズフェスティバルで有名なモントルーから登山電車で30分。
レマン湖を下に見渡すきれいな村です。
特に戦後日本の国際社会復帰、アジア太平洋諸国や米国との和解、健全な労使関係の構築、
貿易摩擦の対応に貢献しました。
2001年にMRAからICに名称を変更。
現在は以下の国際機関が認定するNGO(非政府組織)です。
- 国連経済社会理事会特別諮問(United Nations Economic and Social Council)
- 欧州評議会参加資格(Council of Europe)
- 国際移住機関オブザーバー(International Organization for Migration, IOM)
- 国際連合砂漠化対処条約オブザーバー(United Nations Convention to Combat Desertification, UNCCD)